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準備編 出発79日前 2月29日(土)


2月29日(土)
今日も二時からブラームスの練習。佐伯さんのオフィスから乗せてもらう。
全部の曲を歌う。特に、第三楽章と第六楽章はちょっとしんどい。テナーではAはしょっちゅうでたまにBbが出てくるので第九よりも高く、ブラームスもかなりDemandingであると思う。ドイツ語の早口言葉も容易ではない。しかし、この曲が歌えてとても幸せである。最近では、2017年にオラトリオで歌い、2018年にMuseで歌ったが、今回はもっと完成度が高いと思う。
お手洗いで指揮者のケントに会い、これで何回目かときかれ、多分15回ぐらいだろうというと、彼も驚いて、これからもう15回歌えるかというので、”I will!” と言っておいた。この曲は最初Materowork でAndy MeGillに習ったというと、これにも驚いて(ケントはMaterworkの指揮者の応募して採用されなかったので、Masterworkのことはよく知っている)Andyは今Champaigne, Illinoisで教えいるよ、と教えてくれた。もちろん、私は知っていたが。
大西君は最初から最後までいたが、三時にスザンナが来て第五楽章を合わせ、15分で終わった。この楽章が一番短いので、それで十分なのだろう。相変わらず、スザンナの声はきれいで、声を聴くだけで幸せな気分になる。声で人を幸せにできるのは素晴らしいことである。彼女も、ジュリアードからシカゴリリックオペラでうたってNYに帰ってきたが、そのあとをなぞるように大西君もついて行っているので、大西君も彼女を先輩として尊敬しているようだ。最初、彼女が練習場に入ってきたのがわからなかった。帽子を着て眼鏡をかけ、とてもカジュアルな服を着ているので、町で会ってもわからないだろう。
いずれにせよ、スザンナ、大西君、それと我々の共演という、月曜日の本番がとても楽しみである。