11月18日(土)
名古屋駅、朝8時4分の「のぞみ」に乗り、町田着予定は10:18になる予定で、その旨加代美さんにメッセンジャーで送る。のぞみの車中で車掌さんに聞いたら、即座に答えてくれた。JRもいろいろ問題あるが、こういったサービスは残っているのが嬉しい。富士山は、八合目あたりから上が雲にかくれていてイマイチ。ほかは晴れているのに、独立峰というのは、よほど上昇気流が強くないと雲がかかってしまうものなのだろう。新横浜で横浜線に乗り換え、町田で加代美さんに会う。12/26/2017以来FacebookとMessengerでやり取りしていたが、これが初対面なのである。今日は、八王子在住の、西田政博氏に会うことになっており、加代美さんが道案内をボランティアして下さった。加代美さんとはどちらが先か忘れたが、四国遍路、カミノと阿波踊りでつながっていた。途中で、私が2015年に、フランスのピレネー山中、Saint Jean Pied de PortからスペインのSantiago de Compostelaまでの790㎞を歩いた前後に、加代美さんもカミノを歩いたとFacebookで知り、その後いろいろな人たちと出会うことになる。加代美さんと同じ連で踊っていた奈緒枝さんという合唱人がNYに来たので知り合いになる。その他にも加代美さんのお知り合いで、紹介してもらった人がいるが、この人は特別の大物である。西田政博氏、2020年にコロナでどの連も稽古が出来なくなり、そこで西田さんが、オンラインにより稽古を呼びかけ、全国、全世界から多数の踊り子が参加した。NYから参加すると、とても喜んでくださった。2023年になって、第100回を迎えたとかで、現在はオンライン稽古休止中。ところが、コロナが明けた今年2023年夏、阿波踊りも解禁になり、奥様の豊子さんが踊っている途中に倒れて、そのまま帰らぬ人となった。政博氏とは初対面となるが、徳島を離れた徳島県人という身の上は同じなので、とても親近感を覚える。今回の帰国時にお会いしたいというと、二つ返事でOKとなり、加代美さんが道案内にボランティアして下さったわけである。
町田から横浜線に乗ると、八王子に着く前に片倉で降りてタクシーに乗ったほうが近いということで、降りたが、タクシーはいない。西田宅でお昼になるだろうから、何か上等のお弁当でも買っていこうと加代美さんと話していたが、片倉駅には商店もない。こんな事態は想定していなかった。加代美さんが駅員に聞いてタクシー会社に電話して、待つこと20分、やっとタクシーが来て陸の孤島から救助された。約15分走って西田宅についてびっくり。何がびっくりかと言えば、見晴らしの良い高台に建つ豪邸と言える立派な御普請だったのである。びっくりはまだ続く。我々を迎えて下さった政博氏、エプロン掛けなのである。わけお聞くと、いま、パンを焼いているとの事。なんとまあ、優雅なご趣味であることか。亡くなった奥様が、料理教室を開いていたとか、ついでにパン焼き教室もやっていたとか、とにかく立派なパン窯が二基、単なる趣味でもなさそうだから驚く。四国の人は、概ねお大師さんの弟子だから、故西田夫人豊子さんの仏壇に、僭越ながら般若心経を納経した。
驚きはまだ続く。妙齢の美人が二人、なんと政博・豊子ご夫妻のお嬢様方で、長女の方は、政博氏が経営する英語教室を引き継いで、彼女のご主人と共に経営していらっしゃるそうだ。立派な邸宅に美人のお嬢様方、お孫さんなどに囲まれ、奥様をなくされたとは言え、阿波踊りと料理を趣味となさる政博氏は、幸せな人とお見受けした。
私どもは、お昼を買ってくるつもりでしたが、不案内でできませんでしたと言うと、ご心配なくといって、長女の方が近所のお寿司屋さんからお寿司を調達してきて下さったので、大変恐縮しながらも、遠慮なく頂いた。とてもおいしかった。お寿司もおいしかったが、焼きあがったばかりのパンがこれまた大変おいしかった。
次の予定があるので、と辞去したが、長女の方が八王子駅まで車で送ってくださった。そうでもしないと、バスではかなり時間がかかるらしい。重ね重ね有難いことであった。
予定通り新宿には4時に着いて、5時からの同窓生との集まりに参加するまでにホテルにチェックインする予定だったが、会合の場所に行きつけるかが気になって、人ごみでマゴマゴしているうちに5時になってしまった。ホテルにはいけなかったが、会合の場所には時間前に着けた。東京マラソンを走りに来た時にも応援に来てくれた中学部出身の仲間たち、永尾、小笠原、海蔵寺、三浦の諸兄。アッと言う間に三時間がたってしまった。
予約したビジネスホテルは、地下鉄の駅からかなり離れた、わかりにくい所にあったが無事に着いた。